今朝読んだ新聞コラムは、「今夜、天の川にカササギの橋がかかる。…」という書き出しで始まっていた。
今夜は旧暦の七夕なのだと知った。
確かに、今日の平塚の街には、”伝統的七夕”にふさわしい秋の風が吹いて、旧暦の季節感を少しだけ身近に感じられる。
そういえば、今年の夏は梅雨が早々に明けた。
長く続いた激しい猛暑も、立秋の8月7日には衰えを見せ始めた。
そして、北海道大雪山で1ヶ月早い初雪、というニュースも眼にしたばかりだ。
夏は燃え尽きて休息に入ったのだろうか。
今夜は秋風が雲を払うだろうか。
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~『相模集全釈』より~
早秋
252 けふよりは 秋のさかひに いりぬらむ 木暗(こくら)かりつる 夏の山かげ
255 星合ひの かげをながめて 天の河 そらに心の うかびつるかな
256 手もたゆく ならす扇の おき所 わするばかりに 秋風ぞふく
~『平安私家集』:「能因集」より~
七月七日詠二牛女一、件歌年来之間毎年之事也
245 今日ごとに 天つ星合を 数ふれば 四十余りの 秋ぞへにける
于レ時長久五年
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大磯西小磯の七夕祭りのぼんぼり(2013年8月6日撮影)