enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2018.12.7

 中途半端な形で秋をひきずっている。
 いや、秋でよいのだろうか? もう12月というのに。
 夕方、図書館に本を…また読破できずに挫折した本…を返しにいった。

 博物館近くのイチョウはまだ秋の姿だった。
 秋をひきずっている12月。
 師走の夕暮れの街が寂しくない。

 中途半端なのは”秋”…ではなかった。
 何もかも中途半端な”私”を思い出してしまう季節なのだった。
 
 新聞で、日向薬師・宝城坊の鎌倉時代の部材についての記事を眼にしては、歌人相模のことも中途半端な自分…と思い出す。
 県考古学会の『考古論叢 神奈河』を手にしては、相模国府のことも中途半端な自分…と思い出す。
 
 毎年、この季節、中途半端な自分であることにがっかりする。
 それでも、今年は、いつもの年より、ずっとイイカゲンにがっかりしている。
 年を取って、いよいよイイカゲンになった。
 それでも良しとすることからして、本当にイイカゲンになった。

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博物館近くの黄葉:この地区までは塩害は及ばなかったようで、今年も見事な黄金色になった。中途半端ではない見事な黄金色になった。