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私の第三十四夜をつづります。

旅先で見た生き物たち①

 「旅先で見た花(や樹)②」で、トンレサップ川の印象を、「馬入川(相模川河口)より狭く見えた」と記した。
 しかし、実際には、トンレサップ川のほうが広かったのだ。
 そして、そのトンレサップ川とメコン川との合流地点を撮影できなかったことが心残りとなった(首都の立地として、トンレサップ川とメコン川との合流地点の景観を確かめてみたかった…)。

  バスのなかでは、ガイドさん(そのマノンさんは向日葵のような人だった)から、トンレサップ川とメコン川について、「”チャトモック(四つの顔=川)”の場所に王宮があります」という説明を聞いた。
 実際に地図を見れば、王宮はその通りに、特異な合流・分岐点の”西側の顔”として立地しているのだった。
 ただし、王宮もプノンペンという都市も、トンレサップ右岸に立地するのだ。なぜ、合流地点の”四つの顔”のなかでも、”北の顔”にあたるトンレサップ左岸や”東の顔”にあたる大河メコン川流域ではないのだろう…と思った。 
 
 旅を終え、カンボジア都城の移遷について少し調べてみた。
 アンコール朝が14世紀後半に衰退したのち、都城は南遷し、”東側の顔”(メコン側流域)と、”西側の顔”(トンレサップ右岸)の地域を転々とすることを知った。他国の脅威と水利を考慮しての移遷なのかもしれない。

 現在、西のタイ、東のベトナムの狭間にあって、まだ経済的発展の途上にあるカンボジア
 今回の旅で、アンコール期の遺跡や広大な農地、若い人々の力は何よりの財産なのだと感じた。
 また、トンレサップ湖と”四つの顔=川”の偉大な活力にも気づかされた。
 やはり、大河メコン川の流れを目にできなかったことが残念…。

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チョウショウバト(プノンペン:トンレサップ川付近のワット・プノンで)

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インドハッカ①(プノンペン:ホテルの庭で)
インドハッカは旅のそこかしこで見かけた。ホテルの庭でも遺跡でも…。ハトやカラスより多いように思えた。

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うずくまる小さなカエル(スラエム:ホテルの通路で)
スラエムのホテルは開放的な造りで、部屋の前の通路は、そのまま隣の林に接していた。つぶらな?瞳をしたおとなしい小さな生き物たちの出迎えだ。

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ヤモリ?(スラエム:ホテルの部屋の入り口で)

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キゴシタイヨウチョウ(メス)?(スラエム:ホテルの庭で、忙しく飛びまわり、アメリデイゴの花に留まったところ)

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インドハッカ②(スラエム:ホテルの庭で)
このインドハッカは、キュウカンチョウにも似て、鋭い顔つきだった。
ガイドのマノンさんの話では、この鳥をペットとして飼い、普通はトウモロコシを餌にするのだけれども、唐辛子を餌として与えて教えると「Hello!」などと発するようになるのだという。
もちろん、今回、この鳥がしゃべっている姿は見ていない。見たかった…。