「旅先で見た花(や樹)②」で、トンレサップ川の印象を、「馬入川(相模川河口)より狭く見えた」と記した。
しかし、実際には、トンレサップ川のほうが広かったのだ。
バスのなかでは、ガイドさん(そのマノンさんは向日葵のような人だった)から、トンレサップ川とメコン川について、「”チャトモック(四つの顔=川)”の場所に王宮があります」という説明を聞いた。
実際に地図を見れば、王宮はその通りに、特異な合流・分岐点の”西側の顔”として立地しているのだった。
ただし、王宮もプノンペンという都市も、トンレサップ右岸に立地するのだ。なぜ、合流地点の”四つの顔”のなかでも、”北の顔”にあたるトンレサップ左岸や”東の顔”にあたる大河メコン川流域ではないのだろう…と思った。
アンコール朝が14世紀後半に衰退したのち、都城は南遷し、”東側の顔”(メコン側流域)と、”西側の顔”(トンレサップ右岸)の地域を転々とすることを知った。他国の脅威と水利を考慮しての移遷なのかもしれない。
今回の旅で、アンコール期の遺跡や広大な農地、若い人々の力は何よりの財産なのだと感じた。
また、トンレサップ湖と”四つの顔=川”の偉大な活力にも気づかされた。
やはり、大河メコン川の流れを目にできなかったことが残念…。
チョウショウバト(プノンペン:トンレサップ川付近のワット・プノンで)
インドハッカは旅のそこかしこで見かけた。ホテルの庭でも遺跡でも…。ハトやカラスより多いように思えた。
うずくまる小さなカエル(スラエム:ホテルの通路で)
スラエムのホテルは開放的な造りで、部屋の前の通路は、そのまま隣の林に接していた。つぶらな?瞳をしたおとなしい小さな生き物たちの出迎えだ。
ヤモリ?(スラエム:ホテルの部屋の入り口で)
インドハッカ②(スラエム:ホテルの庭で)
ガイドのマノンさんの話では、この鳥をペットとして飼い、普通はトウモロコシを餌にするのだけれども、唐辛子を餌として与えて教えると「Hello!」などと発するようになるのだという。
もちろん、今回、この鳥がしゃべっている姿は見ていない。見たかった…。