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私の第三十四夜をつづります。

八重山のチョウ①石垣島のチョウとガ

 つい最近まで、新元号の典拠を巡り、『万葉集』…730(天平2)年、大宰帥大伴旅人によって書かれた序文…が話題になっていた。それをきっかけに、その序文のなかで「庭舞新蝶」と、わずかに「蝶」の語が記されていることを知った。
 奈良時代大宰府で早春の庭に舞う蝶とは、どのような蝶だったろう…八重山の蝶の写真を見ながら、そんなことを思った。

 21世紀の八重山で、春4月に舞う蝶は、花の色より多彩に見えた。
 カメラを構えて追いかける私をからかうように、春の陽射しのなかを舞い迷う蝶たち。まさに追いかけっこの連続だった。楽しかった(本当は、虫の類が大の苦手なのだけれど)。
 

 石垣市の市蝶はオオゴマダラ、ということは、何日か過ごしてから気がついた。

 (オオゴマダラ沖縄県の県蝶、那覇市の市蝶でもあるらしい。)
 その波打つような翅の動かし方はおっとり見えても、カメラに収めるのは私には難しい。
 (実際に石垣市内ではオオゴマダラの写真を撮れず、撮れたのは黒島だった。)
 その代わりに…代わりにはならないけれど…石垣市内の公園や歩道で、オオゴマダラのモチーフを撮った。
 (石垣空港の中庭ではオオゴマダラの群舞を見ることができるのだけれど、写真は撮らなかった。)

イメージ 1
モチーフ①(バンナ公園で)

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モチーフ②(市内の歩道で)

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キオビエダシャク(石垣市):
今回、唯一撮ったガ。害虫とされているらしい(”市蝶”のオオゴマダラに比べ、運が悪いのか?)。

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クロマダラソテツシジミ(石垣市):
シジミ”と名のつくチョウは、花でいえば”スミレ”のような雰囲気があるように思う。