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私の第三十四夜をつづります。

高原の蝶と花たち②

 

1泊した翌日は高峰高原~池の平湿原に向かった。

日本海へと抜けていった台風の余波だろうか、午後には雨が降りはじめるという。

それでも、雲間から洩れる陽ざしを喜ぶように、ひらひらと蝶が飛びまわる。
少し標高を増して『涼しくなったかな?』と思うと、今度はトンボがスイスイと飛び交った。

 

ヒョウモンチョウとセセリ        シャジクソウ

                   

ツリガネニンジン            ハナイカリ


ベニヒカゲ               キアゲハ

 

ヤマホタルブクロ            ホツツジ:蕾も愛らしい。

 

ベリタテハ              クジャクチョウ

 

蝶は私たちの足元を追いかけてきたし、トンボは私たちの帽子に留まって休んだりした。彼らは生きるのに夢中のようすだった。

蝶のなかには、翅がボロボロに欠けて痛々しい姿になったものも少なくなかった。
それでも、蝶は花を求めて、蜜を吸っていた。

とにかく最後まで生き続けなくてはならないのだ。私も同じだと思った。