1泊した翌日は高峰高原~池の平湿原に向かった。
日本海へと抜けていった台風の余波だろうか、午後には雨が降りはじめるという。
それでも、雲間から洩れる陽ざしを喜ぶように、ひらひらと蝶が飛びまわる。
少し標高を増して『涼しくなったかな?』と思うと、今度はトンボがスイスイと飛び交った。
ヒョウモンチョウとセセリ シャジクソウ
ベニヒカゲ キアゲハ
ヤマホタルブクロ ホツツジ:蕾も愛らしい。
蝶は私たちの足元を追いかけてきたし、トンボは私たちの帽子に留まって休んだりした。彼らは生きるのに夢中のようすだった。
蝶のなかには、翅がボロボロに欠けて痛々しい姿になったものも少なくなかった。
それでも、蝶は花を求めて、蜜を吸っていた。
とにかく最後まで生き続けなくてはならないのだ。私も同じだと思った。