enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

94.6.10

母の哀しみ
 
もうたくさんよ。
いつも同じ話。うんざりなの。
  
  心で拒否した。
  眼でののしった。
  優しい言葉を惜しんだ。
 
  母こそが 新しい思い出が欲しかった。
  新しい経験を語りたかったのだ。
 
私のすぐそばで
母は そういう毎日を生きていた。