enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2016.2.20

 1泊2日の旅から帰って安心したとたん、今年二度目の風邪に見舞われる。鼻と気管支のご機嫌取りまたを最初からやり直し…。振り返れば、昨秋からこのパターンを繰り返しているような気がする。やれやれ。
 それでも、昨日は暖かさに誘われて図書館に向かった。仏像の写真集や『後拾遺和歌集』をぱらぱらと眺めるのがやっとだった。早めに外に出れば、東の空にひかえめな顔をした月。月齢10日ほどのやさしげなお月様に挨拶すると、いつも少し励まされる。
 駅前広場に出る。友人が「咲いている」と教えてくれたとおりだった。人々が行き交うなか、広場の片隅でカワヅザクラが花開いていた。挨拶をした。私が毎日を自分のことにとらわれ、ぼやぼやと足踏みしている間に、季節は前だけを向いて進んでいる。

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