enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2016.6.23

 一昨日、カレンダーを見ると”夏至”とあった。
 明るい夕方にぼんやりと親しむうちに、昼夜の拮抗バランスは、もう折り返しの地点に達していたのだ。
 
 22日午後、鶴見の講座に出かけるために外に出る。雨は降っていなかった。
 この季節、近所の引き込み線柱から、シジュウカラのヒナの声が響き続けていた。いつものように、そのてっぺんを見上げる。ヒナの声は聞こえてこなかった。無事に巣立ったのかもしれない。
 
 鶴見での4回目の講義は、いよいよ佳境に入ったようだった。聴きながら、何か、つるんとした小さい種子のようなものを見つけた気がした。講義のなかにあった”種子のようなもの”をあれやこれやとなぞりながら、通勤帰りの人たちに続いて電車に乗る。相変わらず混んでいて、相変わらず気にならない。乗換駅で降りる。夏至を過ぎても、空は充分に明るかった。

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友人から譲り受けたばかりのスミレ(エイザンスミレ?)


「涙には 後悔という愛 溶けており」(2016.6)