enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2017.12.29

 いつからだろう…秋になってからだろうか。海からずいぶんと遠のいた暮らしをしている。
 今日こそと思い立ち、家を出る。陽射しは温かいし、呼吸も澄んでいる。いつもこうだとありがたいのに。


 浜辺には多くの高校生たちの姿があった。それぞれのウエアの背中には「桐生」や「伊勢崎」の文字。みな、砂に重く足をとられながら走ったり、構えてボールを投げたりを繰り返している。ふだんの部活動と違って、砂浜での運動はそれだけで負荷があるとしても、なぜ平塚の浜辺?…などと思う。何も無い平塚の浜辺を気に入ってくれるといいのだけれど、とも思う。(”里海”・”里浜”といった言葉に、もし、故郷の素朴な渚~浜辺のイメージが伴うのであれば、平塚の何も無い浜辺は、その”里海”・”里浜”の言葉にふさわしいように思う。)

 大島の島影、箱根の山並み、富士山、そして大磯丘陵。すべて美しい。しかし、私にとっては何も無い平塚の浜辺こそが主役だ。波と光と風があるだけ。それがすべて。

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12月29日の光と波

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渚の人

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渚の日時計

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12月29日の空