enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2018.2.10

 9日の早朝、熱海に向かった。
 そして熱海の港から白い船に乗った。
 船は風を切りながら、一直線に初島をめざした。
 甲板の上から熱海の街をふりかえった。伊豆山の位置を頭に入れた。
 
 陽射しは温かく、風は冷たい。空は広く青い。海は広く深い。
 船はぐんぐんと進み、熱海の街が遠くなってゆく。
 伊豆半島を真横にしながら進んでゆく。
 小室山、大室山、遠笠山、天城の山並みが迫ってくる。
 
 初島に近づく或る地点で、伊豆山を抱く山々の背後から、ぬっと白い山の頂きが立ち現れる。
 観たかった景観が目の前に出現したのだ。相模湾海上から望む富士山の姿だった。

 初めて訪ねた初島では春の光を浴びた。
 花も鳥も春の光を浴びていた。
 縄文の時代から人々が暮らす小さな島に、春の光が降っていた。
 そして、小さな島の灯台からは、大きな富士山が陸の灯台のように見えるのだった。

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熱海の街と富士山

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春の初島

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春の初島

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春の初島

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春の初島

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春の初島

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春の初島

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初島灯台から望む富士山

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春の熱海①

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春の熱海②