9日の早朝、熱海に向かった。
そして熱海の港から白い船に乗った。
船は風を切りながら、一直線に初島をめざした。
甲板の上から熱海の街をふりかえった。伊豆山の位置を頭に入れた。
陽射しは温かく、風は冷たい。空は広く青い。海は広く深い。
船はぐんぐんと進み、熱海の街が遠くなってゆく。
伊豆半島を真横にしながら進んでゆく。
小室山、大室山、遠笠山、天城の山並みが迫ってくる。
初島に近づく或る地点で、伊豆山を抱く山々の背後から、ぬっと白い山の頂きが立ち現れる。
初めて訪ねた初島では春の光を浴びた。
花も鳥も春の光を浴びていた。
縄文の時代から人々が暮らす小さな島に、春の光が降っていた。
熱海の街と富士山
春の初島①
春の初島②
春の初島③
春の初島④
春の初島⑤
春の初島⑥
春の熱海①
春の熱海②