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私の第三十四夜をつづります。

修復が進むバンテアイ・チュマール(1)

 バンテアイ・チュマールは2009年から修復が始まったという。
 2019年現在のバンテアイ・チュマールは、Googleマップのストリードビュー(2014年撮影)と比べても、かなり整備が進んでいることが分かる。
 遺跡現場(東側のテラス)で、炎天下、多くの人々が整備・修復作業に携わっている姿に、私まで励まされた(将来、どのような遺跡に変貌しているのだろう?)
 
 クメール文化について、まったく知識を持たない私は、バンテアイ・チュマールの”千手観音像”を自分なりに整理しただけで、ほぼ力尽きてしまった。
 力不足ではあるけれど、バンテアイ・チュマールが、今も力強く修復され続けていることを思い、せめて、短い見学時間のなかで撮った写真の中から、印象強い遺跡の姿を残しておきたい。

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散水する警察車両:
カンボジア政府の遺跡修復への力の入れようが分かるような気がした。

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中央寺院の東側手前の大きな建物:
屋根や塔(?)が大きく重そうだ。濠の内側なので、寺院に密接した建物だろうか。写真を撮るだけで通り過ぎ、どのような構造になっているのか分からないまま。(いつも、後ろ髪を引かれつつ、ガイドさんを後から追いかけてばかりだ。)

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中央寺院の東側手前の池(?):
細長い木の舟は何に使われるものか? 細かな土埃りの舞う乾季の遺跡見学…こうした水辺に、潤いや涼しさを感じた。

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修復が進むテラス:
狛犬のようなシンハ像の後ろに、ナーガにまたがるガルーダ像。

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柱のレリーフ
艶かしい姿で踊る女性像でもなく、顎鬚を伸ばしたヒンドゥー教の僧侶像でもなく、瞑想する(?)仏様の姿であることに、仏教寺院らしさを感じる。
また、「CL27/01」の注記には、修復作業の”人の手”を感じる。

イメージ 6
地面近くでの”瞑想”:
修復作業が進めば、これらの仏様も、”在るべき場所”に戻されるのだろうか。