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私の第三十四夜をつづります。

2013-08-26から1日間の記事一覧

相模集-由無言4 相模集への問いかけ

『相模集』は私が自ら進んで手に取った初めての古典だ。理由はひとえに”11世紀の相模国”に近づくため。つまり、11世紀の相模国司、11世紀の相模国の国司館、11世紀の相模国について、何か知り得るものがありはしまいか?という好奇心からだ。 しかし、その当…

2013.8.26

夏が終わってゆく朝 リ・リ・リ・リ・リ・リと 静かに時がきざまれて 夏鎮まると虫がつぶやく

相模集-由無言3 相模の「心のうち」

『相模集全釈』から、相模と権現僧の歌のやりとりを引用させていただく。 「 心のうちをあらはす 305 忍ぶれど心のうちにうごかれてなほ言の葉にあらはれぬべし 306 手にとらむと思ふ心はなけれどもほの見し月のかげぞこひしき 307 みつの星天つ星をもやどし…