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私の第三十四夜をつづります。

「無責任な批判」

 「無責任な批判」という言葉に引っかかった。
 ネットで聴いていた ”平成28年度 防衛大学校卒業式 内閣総理大臣訓示”の中の言葉だった。

「…安保条約を改定した時も、PKO協力法を制定した時も、戦争に巻き込まれるといった無責任な批判がありました。
 しかし、果敢に行動してきた先人たちのお陰で、私たちは、戦後一貫して平和を享受することができた。そのことは、歴史が証明しています。」

 「戦争に巻き込まれる」という批判は、「無責任な批判」なのか。
 「戦後一貫して平和を享受することができた」のは、「安保条約を改定」し「PK0協力法を制定」するなど「果敢に行動してきた先人たちのお陰」なのか。

 「無責任な批判」…内閣総理大臣は「無責任」の言葉を発した時、一瞬声を強めたように感じた。
 しかし、現行憲法に根ざした批判が無責任であったと、そのことについても歴史はまだ証明していないはず。
 私はそう思っている。