enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

01.1.8

市原 多朗/神の恩寵
 
天の高みへと運ばれる 聖なる輝かしい声
張りつめた空気が 甘やかな波となって
私の全身の皮膜を通り抜け
心臓を収縮させる
 
一瞬 何かが成就し
熱い血液が私の喉もとからほとばしるのだ
 
このめくるめく一瞬のために
私は生きていた