enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2013.1.24

 雪景色を最後に見たのはいつだったか。2007年、海岸寄りの家から駅近くへと転居してから、少なくとも2回以上は雪が降ったように思う。昔から、東京で雪が降っても、相模川を渡ると平塚は雨・・・ということが多かった。平塚でも、海岸部はみぞれだったのに、花水川を渡った大磯丘陵寄りでは雪が積もっていて驚いたことがあった。1月14日も、私の住む海岸部では雪にならずに冷たい雨のままだった。
 東京の大雪のニュースの後、座間からは雪を心配した電話が、品川からは雪かきのメールが届いた。さらに数日たって、安曇野の友人のメールには軒先の鋭く長いつららの写真が添えられ、寒川に住む人からは屋根瓦の形の氷が大きな音を立てて落下したという話を聞いた。
 そんな雪だよりのなかで、宮沢賢治の「今日は一日あかるくにぎやかな雪降りです」の詩を思い出す。春が近づくのを心待ちにしながらも、一瞬にして別世界にさまよいこむような雪景色、眠るような静かな木々や家々を眺めてみたいと思う。
 午後、陽ざしがあるうちにと、久しぶりに海に出かけた。浜辺暮らしの猫はベンチに丸くなって、いつも通りだった。ずっと元気でいてくれると嬉しい。
 
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