晴れ間が見えた昨日、高麗山のヒトリシズカを見に行こうと誘われた。
歩きはじめると、風が氷のように冷たい。
この冬のような風に、咲き残った桜も惜しげなく身をまかせて散ってゆくのだろう。
登りはじめた山道は一面に花びらが散り敷かれていた。贅沢な山道…。
南斜面よりも緩やかな北の山道は花の種類が多いように感じられた。
尾根道に上がってヒトリシズカを探しはじめる。しかし、どこにも見つからない。
もう咲き終わったのだろうか。
林の下草は桜の花びらで雪のようにおおわれている。
ハナニラの花も群生している。
そうした白さに紛れて見つけられないのだろうか。
とうとう高麗山のヒトリシズカには出会えなかった。
日なたで温かな陽ざしを浴びながら、山の桜の伸びやかな枝ぶりを見上げ、コゲラが木登り(木下り?)を繰り返す姿を眺めて過ごす。
きっと、この山のどこかで、ヒトリシズカが名前の通りにひっそり咲き残っているような気がした。私たちが見つけられなかっただけ…。
スミレ① 「コンニチワ…」
スミレ② 「ゴキゲンヨウ…」
ヒオドシチョウ(越冬して日向ぼっこ?)
高麗山と高来神社の桜