enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2015.4.7

 波の音はなぜ、心のざわつきを鎮め、消し去ってくれるのだろう。
 琵琶湖の波はまどろみ、岸に寄せては寝息のような音をたてていた。
 海の波の響きは、眠そうだったり、つぶやいていたり、
 苦しそうだったり、吠えているようだったりする。
 海の表情は、そのたびに違うけれど、いつだって自由だ。
 浜辺の人などに頓着せずに、それでいて、
 耳を澄ませる人に近づき、離れ、それをくりかえす。

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鉛色の空、銀色の海

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浜辺の家族