enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2015.11.23

 治りかけた風邪がまたぶり返した。気を取り直して、また一からやり直し。
 22日は薬を持ち、マスクをしてサークルの調査に参加した。2006年時の調査をトレースするように、晩秋の相模原市田名地区を巡った。道々、仲間の会員たちの記憶が、「ああ、そうそう」と更新されてゆくふうなのに、9年前の私の記憶はほとんど抜け落ちている。私だけ、すべてが新しい経験…。
 私はだいたいがこんな風だ。些細な場面だけが断片的に記憶として刻まれるだけで、肝腎の主要な部分が消え去ってしまう。自分の記憶装置にはもともと不具合があって、しかも、ますます劣化が進んでいるのかもしれない。不穏な頭だ。
 調査は無事に終わったが、天気予報どおりの曇り空が続き、寒さもこたえた。頭痛薬も飲みつつ、家にたどり着く。温かくてほっとする。じきに薬が効いて、ふだん通りの時間を過ごした。ぐっすり眠った。

破損した石仏(陽原の南光寺):眠っているような、何とも気持ち良さそうな。十一面観音像だろうか。
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石仏の間に5㎜ほどの小さな虫(雪虫?):透き通る翅。短い触角。白くふわふわの毛におおわれたコバルト色の体。虫はかなり苦手なのに、あでやかな紅色の花(?)との対比の美しさに見とれてしまう。
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