enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2016.8.8

 今日、日中の室内の温度が32度を越えた。
 秋は名のみの風の熱さや…。
 海上を進む台風の強い風が吹き込まなければ、もっと高い気温になっていたのかもしれない。経験的に、私が何とか耐えられる夏の室内気温は32度台がせいぜいだ。手帳を見ると、7月3日の欄に「32度」とある。あの日も風が強く暑かった。手帳に気温を記すほどに暑かった。そして翌日は土砂降りに出逢う。もう、あの日から1か月も経った…と思う。
 バタバタとはためくカーテンをくぐって、ベランダの鉢植えを覗く。草花も熱中症になりそうなようすだった。鉢を日蔭に移してみる。私も冷水を飲み、保冷剤を額に載せたり首に巻いたりした。
 冷房を使わずにいるためだろうか、午後の3時ごろには息苦しくなった。TVの前で、天皇が「個人として考えてきたこと」を拝聴したあと、思い切って外に出ることにした。風さえあれば、そして日蔭でさえあれば、息苦しさも何とかなりそうだった。
 残暑見舞いを出し、買い物をすませ、少し汗ばむ頃には、陽射しも弱まりはじめていた。
 近所の家の門柱上で、いつものように猫が後ろ姿を見せてくつろいでいる。通り過ぎようとして振り返ると、天国の門番のように、うっとりとまどろんでいた。お互いに暑い一日だったね…。

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天国(?)の門番をしている猫…片方の後ろ足と尻尾は門柱から落ちている。うつ伏せで寝る姿は私と同じだ。