6月4日の会見で丸川五輪相が述べたとされること…
「我々はスポーツの持つ力ということを信じて今までやって来た。全く別の地平から見てきた言葉をそのまま言ってもなかなか通じづらい」
7月20日のIOC総会でバッハ会長が述べたとされること…
「1964年の東京大会では平和とダイナミックさを発信したが、今回は日本人の忍耐強さを示す大会になる。日本も輝く時だ」
7月29日の記者会見でIOCの広報部長が述べたとされること…
「パラレルワールドで生活している。私の知る限りでは、選手や五輪の関係者から、東京の人々に感染を広げた事例は一つもない」
切り取られた断片の言葉として差し引いて聞いたとしても納得がいかない。
今、恐ろしいほどの急激な感染の渦の中で暮らしている私たちは、どのように忍耐強さを示し、どのように輝けばよいのか?
別の地平から見てきた貴方たちこそが、自己願望のみのパラレルワールドで生きているのではないのか?
7月29日の薔薇(人魚姫の公園で):
理不尽な言葉に瞬間的に苛立ち、どす黒い熱量が溜まってゆく。
それでも、夕方の海からの風に吹かれれば、呼応するように復活するものがある。
夏の日差しのなかで小さく花開く薔薇も、すさんだ私に声をかけてくれる。