【七ノ域遺跡とその周辺遺跡について】
七ノ域遺跡は、相模国府域の北辺中央部に位置する。
その主な出土資料として、「石」墨書土器〈第1地点〉、「安宗太田部万呂▢伏」墨書土器・鉄製錠前(長さ19.4㎝の鍵)〈第2地点〉、白釉緑彩埦・「木」墨書土器〈第3地点〉などがあげられる。
その遺構のあり方としては、大型掘立柱建物が目立つように感じた。
そこで、七ノ域遺跡・山王A遺跡・山王B遺跡の一帯を”国府中枢域の大型掘立柱建物集積地”として位置づけようと、次のような 分布図…あくまでも個人的なイメージmapとして… を作ってみた。
【註】
①~③の分布図のベースとして、「相模国府関連遺跡における掘立柱建物の検討」(大上周三・依田亨一 2005年『論叢 古代相模』相模の古代を考える会)を参考にさせていただきました。
七ノ域遺跡については、図版「七ノ域遺跡各地点の調査結果」(『七ノ域遺跡 第3・5地点』2009年 平塚市教育委員会)など、近年の調査成果を加えています。
その他の遺跡についても、知り得た新しい調査成果は加えていますが、完全なものではありません。
個人的イメージmap:①山王B遺跡・七ノ域遺跡・山王A遺跡の大型掘立柱建物分布
●:大型掘立柱建物(桁行4間以上)の地点
個人的イメージmap:②国府中枢域の大型掘立柱建物分布
●:大型掘立柱建物(桁行4間以上)の地点
個人的イメージmap:③国府域内と域外の大型掘立柱建物分布
●:大型掘立柱建物(桁行4間以上)の地点
(①~③のイメージ map は範囲が異なりますが、べースはほぼ共通です。それぞれ左クリックで拡大されます。)