enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

元旦の海。

 

2024年になった。
朝方、夢うつつとなって寝坊をした。
外界では、すでに新年の日常が始まっていた。

急いで、干支飾りをウサギから龍に置き換える。
(友人の手作りの人形に、それぞれ『一年ありがとう…これから一年よろしく…』とあいさつした。)

午後、南向きの部屋は22度近くまで上がった(昨夜は、蚊の音で目が覚め、まさか?と驚いたことを思い出した)

午後になって、ぶらぶらと海に向かった。
風は青い空を飛び回り、空気を心地よく冷やしている。

こんな冬の日の風に生まれ変わったらどんなにいいだろう…心からそう思った。

 

元旦の海に着く。
青い水平線は大島の島影を取り戻し、西の稜線には富士の姿がよみがえっていた。

浜辺の人々も静かなシルエットで、スタートしたばかりの新しい時間を確かめている。

渚を見渡すと、29日に見かけた円錐形の砂のモニュメントは跡形もなく消えていた。

砂丘の高まりに集められた流木の一つに腰かけて、平塚の海を眺める。
ゆっくり座って海を眺める…いつになく『ベニスに死す』状態の時間だ…。
(リド島というところに行ったことはないけれど、平塚の海とそう変わらないのかも?)

 

2024年の世界が、どうか平和を寄り戻せますように。

 

 

 

渚の新しいモニュメント

 

海への通りには、恒例の駅伝の幟が今年も並ぶ

 

【追記】
帰宅後、新聞を読んでいて、頭が揺れてきて『ひどい目まいだ…大丈夫だろうか、こんな目まい…』と思った。じきにカタカタと音がして地震なのだと気がついた。

海岸で海を眺めながら『最近、大きな地震は無いなぁ…今、あの時のような地震があったら、この海はどうなるんだろう…』などと思ったばかりだった。
どうか、大きな被害になっていませんように。