enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

ホトトギス

2012.6.15
 久しぶりに高麗山の山道を登る。木漏れ日に照らされた下草の緑が色濃く光っている。八俵山の尾根に出ると、尾根道の左右の林からホトトギスの声が響いてきた。梢から梢へ飛び移っているのだろうか。遠くに、近くに、キョッキョ キョカキョキョ と空に向けて高く啼いている。ウグイスの谷渡りと競いあうものもいる。托卵をたくらんでいるのか、と聞いてみたくなる。葉の緑が深く、姿は見えない。物悲しい隙間風のようなアオバトの声もする。林の中の陽だまりにしばらくすわっていると、汗が引いた。帰り道、散歩するご主人についてきた犬と出逢った。人なつこそうな表情で見上げているので挨拶をした。八俵山の堀割を渡る橋を撮ろうとしてカメラを構えると、彼(彼女?)が先回りして橋の上で振り向く。写真を撮ると直ぐご主人のもとに帰っていった。
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高麗山から見る大磯港  港の西隣りは照ヶ崎。アオバトは海水を飲んで高麗山に飛んできたのだろうか。