enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2014.2.10 (2)

 太陽を背に波打ち際を歩いた。
 大雪のあとでも寒くはない。
 波に濡れた砂は、なぜか足が埋もれそうなほどふかふかしていた。
 海のそばにいると、波の音を聴いていると、生きていると感じる。
 
 砂浜の奥には雪だるまのようなシルエット。
 近づくと、それはやはり雪だるま…それともモアイ? 
 いつもの波消しブロックの上にはミサゴのシルエット。
 長い時間をかけて魚をついばんでいる。
 
 波が寄せて、足元をふと見ると、きれいな巻貝の形が目に飛び込んだ。
 ドキドキしながら手に取った。
 ソフトクリームを巻きあげたような形。
 メレンゲを焼いたような色合い。
 しっかりした厚みと重み。
 雪の降ったあと、私は少し生きかえったような気がする。
 
イメージ 1
 
イメージ 2
 
「 ニセイボボラ」という貝でしょうか?(その後、友人が「ククリボラが磨滅したもの」と同定。)
イメージ 3