enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2014.2.21

 昨日も図書館に出かけた。相模の歌の世界に久しぶりにさまよい込むのは嬉しい。
 帰り道、夕方の薄い灰色の光のなかで、駅前の一本の河津桜(大変恥ずかしいことに、先に「コケモモ」と書いていた。二日後にこの恐ろしい誤りに気がつく。最近、こうしたことが増えている・・・)春の色が留まっているように見えた。つぼみのなかで、たった一つ、咲き始めたのだ。
 夜になって、友人に電話する。拾った巻貝の名前を「ククリボラ」と教えてもらったお礼を言う。
 友人は、貝の同定がむずかしかったこと…図鑑では決めかねて、博物館の標本で確かめてようやく「ククリボラ」に落ち着いたことなど…、夜半放送された女子のショート・プログラム最終演技のこと…つらくて最後まで見ることができなかったことなど…を話した。
 家で仕事をしている友人は言う。
 「明日は娘の子供を一日預かるの。でも女の子は楽。けっこう一人で遊んでくれるの。午後になって寝てくれたら、もう、こっちのものよ。」
 思わず笑ってしまう。
 一夜明けて、昨日の悪夢はかき消された。
 フリーの演技を見守っていた人々…そのなかでも、日々頑張っている女性たちは、その選手の姿にきっと紅涙を絞ったことだろうと思った。
 
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一輪咲いた河津桜
 
その後、満開に(3月3日)
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