enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2014.3.21

 春が進んでいる。
 近くの駐車場の白い桜は満開となり、18日の春一番で散っていった。
 その18日、殻をわずかに一つ割った紫木蓮は、今日、全てのつぼみが点火されたように萌えはじめた。
 3年ほど前に友人から分けてもらったクリスマスローズは、今春初めてつぼみをつけ、日々、ふくらみを増している。
 昨日は、姪の長女がすっかり成長した姿を見せに来てくれた。私が高校生の頃に生まれた姪。その姪の子が、この四月には高校生となる。二人が赤ちゃんだった時の顔はいまだ鮮やかに覚えている。不思議な気持ちになる。春が進み、季節が進み、時代が進む。
 春が来るたびに、私だけが足踏みしているのだと知らされる。
 
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