enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2014.4.11

 7日に見た伊豆の海は青かった。
 午後から、平塚の海の色を見に出かけた。
 浜には裸足の少年が二人。打ち寄せられた石を波に向かって投げたり、波と追いかけっこをしたり。
 しばらくして、少女が二人。やはり裸足になって波のほうへ駆けてゆく。すぐに、「冷たぁい!」と叫びながら逃げてくる。やはり、冷たいのだ。じきに、貝拾いだろうか、二人ともかがみながら波打ち際を歩きはじめた。
 今日は大島も富士山も見えない。水鳥もいない。サーファーの姿もない。波だけが、いつもと同じように、繰り返し語りかけてくる。
 肌寒くなって浜を離れた。帰り道、陽ざしがあたたかく感じられた。
 いつもの歩道の際に、小さな花の姿があった。家のベランダのスミレと同じようだ。
 姿に似合わず、やはり、たくましいのだ。これまでも、こんなところに咲いていたのだろうか。今年、初めて気がついたけれど。
 
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流れ着いたクルミが一つ。
 
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踏まれないように、ちゃんと端っこに並んで咲いている。