enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2015.4.16

 めまぐるしく空模様が変化する。
 洗濯物に陽ざしが…と思ううちに、にわかにかき曇る。
 取り込んでしまおうか…と思ううちに、また陽ざしが出る。
 昨日の天気は忙しかったのだ。
 それでも雨は降りそうもないからと、海に出かけた。
 海に着くころには、真上の空は晴れあがっていた。防砂林の中の木道を抜けてみる。
 緑色の海底のような林のなかで、ハナスオウの濃い桃、白の花色が明るく浮かび上がる。
 浜に出ると、強い風にあおられた。
 カメラを構えることもできないほどのバタバタした風だった。
 浜辺の砂色、海の深緑と青、そして波の白、空の水色。
 それらのコントラストが鮮やかで、異国の風景のように見えた。
 きっと、今日は別世界のような防砂林から抜け出てきたからなのだ。
 
 吹きつける風に揺れる腕と身体に力をこめながら、カメラを”異国の海”に向ける。
 ちっとも定まらないピント。
 気がつくと、手も身体も冷えきっていた。

4月15日の海と空①
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4月15日の海と空②
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海と風と遊ぶ人①
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海と風と遊ぶ人②
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