めまぐるしく空模様が変化する。
洗濯物に陽ざしが…と思ううちに、にわかにかき曇る。
取り込んでしまおうか…と思ううちに、また陽ざしが出る。
昨日の天気は忙しかったのだ。
それでも雨は降りそうもないからと、海に出かけた。
海に着くころには、真上の空は晴れあがっていた。防砂林の中の木道を抜けてみる。
緑色の海底のような林のなかで、ハナスオウの濃い桃、白の花色が明るく浮かび上がる。
浜に出ると、強い風にあおられた。
カメラを構えることもできないほどのバタバタした風だった。
浜辺の砂色、海の深緑と青、そして波の白、空の水色。
それらのコントラストが鮮やかで、異国の風景のように見えた。
きっと、今日は別世界のような防砂林から抜け出てきたからなのだ。
吹きつける風に揺れる腕と身体に力をこめながら、カメラを”異国の海”に向ける。
ちっとも定まらないピント。
気がつくと、手も身体も冷えきっていた。
4月15日の海と空①
4月15日の海と空②
海と風と遊ぶ人①
海と風と遊ぶ人②