enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2015.1.28

 
 「これ。タムラソウがドライフラワーになっていたから…」と軽くカサコソとした小さな一枝をもらった。
 数日前、大室山のふもとの斜面に枯れ残っていたものだという。
 もうすぐ2月の山焼きで焼かれてしまうから、ともいう。
 タムラソウをよく知らない私は、その枯れ果てた姿から、生き生きと咲いていた頃の色彩は分からない。ただ形からアザミの色合いを思い浮かべた。
 うなだれた首は咲き終わったヒマワリに似ている。渋い金色をした筆の毛先のようなものがそっくり残っている。
 春が来て春が去って、夏が来て夏が去って、また秋が来たならば、タムラソウの花の盛りの色を確かめてみようと思った。
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