enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2015.5.1

 2015年という年の数字にまだ慣れたともいえないのに、もうカレンダーの3分の1が消えていった。私が”時間の流れ”をイメージする時に思い出すのは、子どもの頃に見た「テレビ名画座」で放映された『オルフェ』の映像だ。
 ジャン・マレーが大きな鏡のなかにすっと入り込み、鏡のなかの空間を風のように進んでゆくシーン。子どもの私には時間や空間の観念はなく、”存在”が自由に通り抜ける世界があることに強い憧れを感じた。今でも、空を見上げ、風に流れる雲を見て心が羽ばたく…そういう時、私は大昔に見たオルフェのように、この世界を通り抜けたような気持ちになっているのだと思う。(この強い憧れはオルフェが入り込んだ世界への憧れだと思う。子どもの私はアメリカのTVドラマ『スーパーマン』も見ていた。飛ぶように空間を移動すること自体に憧れたわけではなかった。)
 私が外に出て風に吹かれたくなるのは、オルフェのように見知らぬ世界へ通り抜けたいからなのだろうか…。 
 
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4月30日の海
 
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浜辺の祭祀跡
 
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大通りのタツナミソウ
 
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大通りの小さな花(キュウリグサ?)
 
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大通りの小さな花(マツバウンラン?)