enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2015.8.22

 今朝は8時近くになって、ようやく眼が覚めた。いつもの通りに夢…たいていが、惧れや不安が掘り起こされたような夢…を見たけれど、いつになく良く眠った気もする。昨日、海に出かけて疲れたのか、疲れたのが良かったのか。
 朝から海の風が部屋に吹き渡る。空も青く澄み渡っているのに、陽射しはどこかやわらかい。夏の終わり…そうしたブラインドが下ろされたような朝の陽射しだった。
 こんな朝に、友人が畑から収穫したばかりの林檎を食べれば、もっと元気になれそうな気がしてきた。いただいたばかりの青く赤い林檎たちは丁寧に袋がけされていた。多くが虫に食べられたり落果してしまうなかで、選りすぐられて、私のもとにやってきた平塚生まれの林檎たちだ。本当にありがたい実り。
 友人と私はインド林檎が好きな(好きだった)ことで共通しているけれど、友人は自分で林檎を育て上げる人であり、私はただ食べるだけの人だ。そうした大きな違いというものは、生き方のすべてに通じているように思う。つまり、私は何もしようとしない人だ。それはどこか、人生の収穫にも通じているのかもしれない…。

五つの青くて赤い林檎…セザンヌの林檎のような。
イメージ 1