家族との旅(作並温泉~立石寺)から帰ると、出かける前はまだ蕾だったベランダのスミレが、パッと一斉に花開いていた。
旅先でも、やわらかな苔の上で愛らしく育ったスミレに出会った。
短い旅のなかで出会い、心慰められた花や風景など、思い出の写真をいくつか残しておこうと思う。
ベランダの植木鉢のシロスミレ(4月2日)
【立石寺~作並温泉:野の花】
立石寺は桜にはまだ早かったけれど、春の陽射しのなかでフクジュソウやスミレなどが咲いていた。
作並温泉では、広瀬川に注ぐ渓流沿いに「二ツ岩」まで散歩した。早春の雰囲気のある水辺で、カタクリやカンスゲ、キクザキイチリンソウ(?)、ショウジョウバカマの小さな花たちに朝の挨拶をした。
(註:「二ツ岩」へのルートは地元の温泉旅館組合などが整備した小さな散策路で、宿の方に案内されて歩いた。雪の期間も入ることができないようだ。)
タチツボスミレたち
キクザキイチリンソウ?(作並温泉の「二ツ岩」近くで)
カタクリ(作並温泉の「二ツ岩」近くで) カンスゲ(作並温泉の「二ツ岩」近くで)
細い流れを堰き止めるかのような「二ツ岩」
苔むす「二ツ岩」に咲くショウジョウバカマ
【立石寺:「十八夜」塔】
立石寺へ向かう道すがら、「十八夜」と刻まれた石塔にいくつか出会い、ついカメラを向けてしまう。ただし、どれも「月待」の文字は見当たらなかった(”十八日”は観音菩薩様の縁日)。
大日堂の境内で(左端:「十八夜塔」の石塔)
「瀧不動」の境内で(昼食をとった店の隣のお不動様)
「奉待十八夜供養塔」「十八夜塔」「十八夜供養」などの石塔
立石寺の参拝路で出会った観音様 立石寺からの眺望
仄暗い坂道で見上げた観音様の眼の雰囲気が、母の若い頃の写真を見た時の印象と重なった。こんなところで…と、母と出会ったような嬉しさがあった。
旅先でこのような気持ちになったのは初めてだった。そうした年齢になったのだと思う。
【宿のミミズクの置物】
宿では壁にかかった絵や棚に飾られたこけしなどを楽しんだ。