enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2015.10.20

 今日の夕空のなかほどに、淡く白い月がかかっていた。数日前の三日月が、すっかり太って半月になっている。
 2015年の秋の月。暑かった夏、それなのに、あっけなく終わってしまったような今年の夏を思い出す。この地球の上で繰り広げられる ありとあらゆる営みを、月だけが不変のまなざしで見つめ続けているように思える。
 
 今日、三日月の写真をもらった。17日の細い三日月だった。
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 夕方の空に、刻一刻と形を明らかにしてゆく月の姿がある時、今、自分が地球という星にいることを思い出させてくれる。
 自分が地球に生まれたこと、そして地球のそばには、いつも月があること。子どもの頃に心細い夜の道を歩く時、松林の上から、ずっと私とともに歩み続けてくれたこと。夕空の月は、そんなことを思い出させてくれる。