enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2016.5.8

 春のそれとない気配は、寄り道をしながら近づいてくるのに、夏はいったん姿をあらわすと、まっすぐ、ふりかえりもせずに進んでゆく…ようにみえる。

 駅から図書館への道も、日陰を選ぶようになった。
 駅近くの小さな駐車場のセンダンの木に花が咲いた。
 花屋さんのビルの一角でツバメのにぎやかな啼き声も聞いた。その駐車場の天井を覗くと、梁にツバメの巣ができていた。巣作りして、ひっきりなしに餌を運んで雛を育てる…みんな一生懸命でえらいなぁ…と思う。
 私はほとんど同じことを繰り返すだけの毎日だけれど。

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センダンの花①:3月初め、裸だった木のそばに近づいた。しなびたリンゴのような黄色い実をつけていた。2か月たって、ふと気がつくと、すでに薄紫の花が開き、初夏の風に大きく揺れていた。

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センダンの花②:ライラックの花のような香りはあるのだろうか。枝が高く、花を間近に見ることはできなかった。