enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2017.9.12

 9日午後、平塚市博物館に出かけ、夏期特別展の記念講演を聴いた。
 夕方まで、新鮮な”別世界”のなかをさまよい、とてもリラックスした時間を過ごした。
(休憩時間に石好きの友人から”居眠りしないように”と注意された。リラックスし過ぎだった…。)
 
 講演会の帰り道、友人と少し歩く。あの「橄欖石」、緑色できれいだった、とか、あの「輝岩」のようなキラキラした石、拾ってみたい…などと話しながら。
 宇宙の成り立ちにまでさかのぼる石の話を聴いて、干からびて収縮した自分の殻に、久しぶりに小さな孔が開いたような気持ちになった。この夏が虚しかったので、そんな気持ちになれたのが嬉しかった。

 石畳の道で立ちどまる。友人とカツラの黄葉を見上げる。本当だ…もう、こんなに甘く香っている。いつもより、2ヶ月は早いかもしれない。なぜ、こんなに早く黄葉し、散っていくのだろう。

講演会の翌日(10日)に拾ったカツラの黄葉:道いっぱいにカツラの甘い香りが広がっていた。今日の雨で、甘い香りは一層強くなっているかもしれない。
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