enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

怒りの病の清算。

 この数年間、胸の奥にずっとモヤモヤと渦巻く怒りがあった。
 その怒りの対象として、いくつかの具体例は眼に見える形で存在していた。しかし、その背後の正体…構造的なもの…が見えず、言葉としてつかむことはできなかった。
 この怒りが本当に突き当たるべき構造はいったい何なのか?と、もどかしい怒りが続いていた。
 それが、今年に入って少しずつ、その怒りの対象の朧げな形が見えてきたように感じている。
(たとえば、数年来の心身の不調について病名が告げられ、長く続いていた不調に漠然と苛立つ習慣から解放されたような気持ち…だろうか)
 やみくもに怒りの感情に突き動かされてきたけれど、ようやく怒りの対象の正体を冷静に観察できる段階に入ったのかもしれない。その怒りをきちんと清算する道筋はまだ見えていないにしても。
 それでも、これまでの暗黒の怒りの回路から抜け出て、かすかな光の道筋へ向かってゆけそうな気もするのだ(あとどのくらいで…?)。

豊永郁子“忖度を生むリーダー 辞めぬ限り混乱は続く”(朝日新聞 2018年5月19日朝刊 「政治季評」の記事)
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