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私の第三十四夜をつづります。

能登の海と陸③

 平塚の海は何も無い海。海そのものだ。
 私が見た能登の海にも、海そのものが残っていた。
 
 何も無い海…自然のままの海岸線に、さまざまな開発がプランされ、人工的な改変が行われ続ける。
 後戻りできない改変…海は、なす術が無い。
 
 今も、沖縄の辺野古の海に赤土が投入され続ける。
 人々がどれだけ訴えればそれを止められるのだろう?

 昔、ボブ・ディランは歌った。
 昔、PPMも歌った。
 その答えは風のなか、と。

 でも、風のなかに答えは無い。
 風も風そのもの。ただ吹くだけ。
 そして、その風に吹かれて、力をもらうだけ。

【輪島~珠洲の海と陸】

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沖合いに浮かぶ”七ツ島”(輪島市から):
左から、山の字形の御厨島、虹を光背にした赤島、朝日のあたる荒三子島。
(別の写真には、さらに右手に竜島、大島の姿もあった。七ツ島のうち、5島が見えていたようだ。)

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朝のアラレ(輪島市):
目まぐるしく変わる能登の空模様。
宿を出て、傘をさす。乾いた大きな雪?と思ったけれど、道や生垣を白くしていたのはアラレだった。

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足もとに広がる空とアラレ(輪島市 マリンパーク)

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足もとに広がるさざ波(輪島市 マリンパーク)

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足もとのラスター彩①(輪島市 マリンパーク)

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足もとのラスター彩②(輪島市 マリンパーク)

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日本海の虹(珠洲市):
能登の旅の二日間で、二度目の虹。夕方ではなく、真昼間の虹。目まぐるしく移り変わる空からの恩寵?

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保存燈台(珠洲市狼煙町 禄剛埼灯台):
能登の最果ての地で、”光の狼煙”を点していた建物。
日本海から上る太陽も、日本海に沈む太陽も見守ってきた建物。

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軍艦島(珠洲市 見附島):
渚にそびえる城…島の裏手には、ベックリンの「死の島」があるのかもしれない…そんなイメージが浮かぶ。


~短い旅のなかで持ち帰った”モノ”たち~
大伴家持は若き越中守として、北陸の地に多くの足跡を残しているようだ。
それに対し、相模国司としての家持の姿は明らかではない。
歌人相模も相模国での足跡は多いとは言えない。
旅先で、家持の歌が印刷された割り箸入れの袋を眺め、少し複雑な気持ちになった。
貝は千里浜で拾ったもの。
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