enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2019.2.28

 今日は冷たい雨の一日。そして2月最後の日。
 それでも、明日から3月…と思うと、少しだけ肩が軽くなるように感じる。
 
 雨の中、友人から、カワヅザクラの枝を受け取った。 
 畑で大きくなったカワヅザクラの枝が隣の木と重なり、しかも一番に良く咲いていたので、その枝を切ったのだという。
 そうだ…以前にも花のついた小さな枝をいただいたことがあった。
 でも、今回は一抱えもある大きな枝。
 これほどの木の枝は切るにも力が要るのだし、木にとっても痛々しいようにも思う。
 でも、ありがたくいただいて家に帰る。
  
 カワヅサクラの枝には、本当に良く花がついていた。 
 儚げな花びら。切られたことで少し元気を無くしたようにも見える。
 花入れにおさめるには、花をつけている小さな枝をさらに切る必要があった。
 やっぱり、畑にいたほうが良かった?と思いながら鋏を入れた。

 花入れに投げ込まれたカワヅザクラが放つ”自然”の存在感。
 家のなかに”自然”が無い…無かったことを強く意識させられる。
 そして、切られたことで、一層短くなったカワヅザクラの命も意識した。

2月26日、街のビルの谷間に咲いていたカワヅザクラ
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