enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2019.4.13

 一昨日の夕方、図書館から外に出ると、空が風でざわざわしていた。
 そのざわざわは、公園のクスノキケヤキの大きな枝が揺れていたからだった。
 空に満ちるざわざわの音を聴くのは久しぶりな気がした。
 クスノキケヤキの明るい色の葉や枝の重なるなかに、”風の又三郎”が遊んでいるようだった。
 こんな時、時間は止まっているように感じる。世界は動いているけれど、時間が止まった空間に入り込んだような不思議な気持ちになる。

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4月の風のなかの木々