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私の第三十四夜をつづります。

知花さんの言葉に励まされる。

 

8月の半ばの異様な降雨。各地で被害が続く。コロナは燃え盛り続ける。日本で、世界で、日々、負の世界が広がってゆくのをただ眺めている。

そんな長雨のなか、緩んだ気分のままに、今日の朝刊を開く。いつもと違った感じに心が騒いだ。知花さんの写真とインタビュー記事が紙面いっぱいに広がっていたのだ。

2018年11月、友人と沖縄に出かけた。強行軍の旅のなかで、知花さんの家に泊まり、夜遅くまでお話を聞いたことを思い出す。写真のなかで広げられた日の丸の旗も、あの夜、見せていただいたものだった。あの旅から、もうすぐ3年…今、世界がまったく予想外の時間を刻んでいることの不思議さを思った。

記事の中で知花さんは、「ひとりになるとは、自立した人間になることです。みんながひとりになれば、つながってゆく。自立した人間同士は通じ合うから、孤独ではありません。」と語っていた。

果たして、70歳近くになった自分は、そんなふうに自立しているだろうか? と思った。

そして、自分がまだフラフラと揺らいだまま、無自覚に年老いてしまっているように感じた。

知花さんの言葉は、3年前と同じように、あたたかく、厳しく、聞こえてきた。こんなふうに、私は励まされるのだ、いつもいつも。

 

f:id:vgeruda:20210818162427j:plain8月17日の夕月

 

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8月16日の薔薇(人魚姫の公園で)