enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

”凪ぎ”のような時間。

 


春が近づく日々。
ベランダのスミレたちは目を覚まし、それぞれ、小さな葉を元気よく伸ばしはじめている。毎日、その姿を確かめる。それだけで嬉しい。

 

昨夕、昼間のあたたかさが残る街で、信号を渡りながら、ハッと驚く。
東の低い空に、黄色の大きな満月がのぼっていた。絵本に描かれるようなお月様だった。

月は、いつも来し方へと人々を連れてゆく。

じきに3月11日…。
あの日から12年目になるのか…。

地球上の国々で、今、どれだけの人々が、日々、心安らかに過ごせているのだろう。

心安らかな日々、”凪ぎ”のような時間が、地球上に広がるために、何をすれば良いのだろう。

 

3月7日の満月