enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

枯れてしまった一本松。

 

4日、水辺の楽校に散歩に出かけた。
秋の三連休…水辺にはなぜか人の姿が少ない。

茶色に広がる畑の向こうに色とりどりのコスモスが咲き残っている。
ハクセキレイたちが畑の中をピョンピョンと跳ね歩いている。
畑から急に飛び立ったヒバリたちが上空を勢いよく旋回する。

水辺の小道を慌てたようすで赤いカニが横切る。
大きな樹のてっぺんでモズが尾を振っている。
川の中州近くにはカイツブリやバンの姿がある。

絡み合った藪のなかでカラスウリが朱色に熟している。
クコも鮮やかな紫色の花と赤く輝く実をつけている。

道の先々でウラナミシジミが忙し気に飛び回っている。

変わらない時間があることに感謝する。
そして、変わりゆくものを淋しく感じる。


昔の一本松(2013年1月撮影)と枯れてしまった一本松:
茶色の松葉を残す現在の姿に驚く。
風を受けてかしぐような懐かしい樹形も、今はそのまま倒れていってしまいそうな姿に見えた。

 

 

 ヒルガオ

夕方の秋の光