enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2013.6.3

 梅雨の晴れ間に恵まれた昨日、東京の友人とともに、原発の無い暮らしを求める集会に参加した。
 2011年9月の集会では、首都に集う自分達の訴えが、日本の空全体にまで届きそうな、そんな心の高まりがあったと思う。
 2年後の集会は、新しい道筋への希望より、苛立ちが増しているように感じた。
 今後は過酷な原発事故が起きる可能性が無くなったかのように、原発安全神話を”再稼働”した現政権への苛立ちだ。
 市場を求めて海外へ原発を売り歩く指導者の映像が報道されるようになった今、私が為すべきことは何なのか。有効な答えがあるのか、分からない。国会議事堂前で友人と別れ、地下鉄のなかで、友人からもらった刷りたての新緑色の本を取り出す。タイトルは『私たちは、わすれない 原発のない未来へ②』。去年の本はオレンジ色で『まだ、何もはじまっていない 原発のない未来へ』だった。たった2年後のタイトルが「わすれない」であること・・・それはそのまま自分への苛立ちにつながっている。
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わすれないために(芝公園の上空 2013.6.2)