2013-10-03 2013.10.3 日記 心とは時がそうであるように、とどめておくことができないものだ。人とかかわって生まれた思いが、時とともに遠いものになっていくことを、静かに受け止めている自分がいる。 時を経ることで、大切だったものは遠ざかるばかりで、やがて跡かたなく見失ってしまうのだろうか。老いるということは、そんな時の堆積のなかに埋もれていくことなのだろうか。 桂木のかをり鮮やぐ秋の葉は 蜜を秘めたる心の形 黄葉する桂の葉 流れずにとどまるもの 秋の空に透き通る翼