先日、平塚市博物館(寄贈品コーナー)で開かれている「みどり色の器」展を見学した。
市内出土の約1250点のなかから選び抜かれた緑釉陶器が華やかに展示されていた。
東博に貸し出されている優品、県が発掘し所蔵する資料、平博の常設展示品などを除いて、なおこれだけの緑釉陶器資料が並ぶ。
これらの器たちの色彩、文様、造形は、平安前期の東国に展開した文化・経済の様相の一端を伝えている。そして、なぜこれほどに平塚市域に東海産の緑釉陶器が集まったのか、という疑問を投げかける。
30日に行われる尾野善裕氏の講演(第3回平塚市遺跡調査・研究発表会)で、その一つの答えが見つかるのかもしれない。
寄贈品コーナーに置かれていた「ペーパークラフト 緑釉陶器」の用紙に花文スタンプを押して持ち帰り、さっそく家で作ってみた。何と不器用な出来栄えだろう・・・。