enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2014.10.15

 14日、西の空に雲が広がり、富士山の姿は望めそうになかった。
 でも…と海に出かけた。
 外にはキンモクセイの香り。海に向かう大通りに面した店のオリーヴも、民家の庭のクチナシも、少しずつ実を太らせている。
 わずかに歩くだけで、光や空気や木々や花や生きものたちの気配が必ず感じられる。命と季節が感じられる。
 若い頃、老いた時間の先にそんなささやかな悦びがあることなど、考えもしなかった。あくせくと忙しく、刺激を求めるばかりだった。想定外の年齢を迎える自分、そしてその私が過ごす時間を想像できなかった。
 今、こうして、年を取ることに麻痺しつつあるのかもしれない自分がいる。
 
10月14日の大島と浜辺のモニュメント
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10月14日の夕焼け 
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