14日、西の空に雲が広がり、富士山の姿は望めそうになかった。
でも…と海に出かけた。
わずかに歩くだけで、光や空気や木々や花や生きものたちの気配が必ず感じられる。命と季節が感じられる。
若い頃、老いた時間の先にそんなささやかな悦びがあることなど、考えもしなかった。あくせくと忙しく、刺激を求めるばかりだった。想定外の年齢を迎える自分、そしてその私が過ごす時間を想像できなかった。
今、こうして、年を取ることに麻痺しつつあるのかもしれない自分がいる。
10月14日の大島と浜辺のモニュメント
10月14日の夕焼け