enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2014.11.28

 肌寒い季節に夕方の海で時間を過ごす人は、ほとんどが散歩したり…犬を連れていたり、日没の景色を見ていたり…、浜辺に並んですわったり…黙っていたり、おしゃべりしたり…している。
 昨日の夕方の海辺で過ごしていたのも、そんな人たちだった。夕日を背にして波打ち際を歩く人もいた。貝だろうか、漂着物だろうか、何かを拾い集めながら。後ろ姿の素足は白く光っていた。 
 波消しブロックの上にはウミネコの姿もない。ただただ青い波が打ち寄せている。
 静かな引き波と砂に映る光を眺めていると、プロペラ機の音が低く迫ってきた。見あげるとサメのような飛行機が北へ向かってゆく。機体は夕日を受けて、どこか非現実的な色あいに見える。
 遠くのビルの小さな開かれた窓、空高く飛んでゆく鳥や飛行機…こうしたものを見る時、いつも思う。あの場所から、世界はどのように見えているのだろうと。
 
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