enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2015.3.31

 風邪が長引いたことで、熱心にうがいをし過ぎたのか。サークル記録集の作業に夢中になり、うつむき過ぎたのか。いや、首の骨が老化しだけなのだろう。風邪がようやく抜けた頃には、首から肩甲骨にかけての痛みで寝返りが打てなくなっていた。
 我慢できずに、昨日、病院で診てもらった。頸椎症と診断され、薬と首コルセットを処方された。おかげで、昨夜は痛みが少し和らいだ気がした。
 今日、首を意識しながら海に向かった。あたたかく、風が強い。
 海岸から引き揚げてきたらしい男の子の一団とすれ違う。先生だろうか、若い人に引率され、小さな笑顔の集団が元気よく帰ってゆく。
 浜辺では、強風注意報にも負けず、まだ遊ぶ人たちがいた。波打ち際には人の姿がない。
 西に向かい、東に向かい、濡れた砂を踏みしめて歩いた。
 波と風の音に全身が包まれる。遠くで響いているのは、台風が海を渡ってくる時のような風の音だ。足もとには絶え間なく押し寄せる激しい波音。耳のなかで風と波の音がゴーゴーと共鳴する。なんて気持ちがよいのだ。心も身体もかき消されるような時間。

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3月31日の浜と海

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漂着した柱材に残る錆びた大釘(50㎝はありそうだ)

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帰り道に咲いていた桜(見上げる姿勢は首に響く)