enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2015.11.14

 朝からの雨は、思ったより強く降り続いた。
 午後、久しぶりにサークル活動に参加するため、長い傘を持って外に出る。
 通い慣れたいつもの道。
 12日に撮ったボケの花が、色濃い桃色に変わっていた。ボケの花が、時間と共に色濃く、たくましくさえなることを初めて知った。色合いの変化は、酔芙蓉の花と同じ振る舞いなのだろうか。雨に濡れそぼつ姿に、梅の花のような存在感も感じた。
 
 石畳の道に入り、カツラの下を通る時、思わず傘を外して見上げてしまった。湿った空気に、たっぷりと濃く甘い匂いが含まれていた。雨の日、なぜ、カツラの黄葉は甘さを濃くするのだろう。
 カツラの先には桜。桜の紅葉が散りしく道は華やかだった。桜は、花も葉も、散る頃にいっそう個性が輝くように思う。

イメージ 1
花のいろは うつりにけりな いたづらに…わずか2日で、”いたづらに”とは言えないような、これほどの色変わり。ボケの花の”悪戯”のようにも見える。

イメージ 2
カツラの黄葉…翌日になっても甘い香りを失なっていない。焦げているような部分に甘味?が集まっているのだろうか。