enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2016.1.2

 元日に早起きし、初日の出を平塚海岸で待ち受けたのはもう7~8年前のことだ。若かった頃は、大山山頂を目指すほどの元気があったはずなのに、今は早起きと寒さが気持ちをくじく。
 結局、いつもと同じように、夕刻になって海に向かった。
 初日の出の代わりにはならないけれど、初日の入りには間に合った。
 元日の太陽は二子山の西、湯河原(古代の”西富”?)の山並みへと向かっていく。
 海は鏡のように…とは言えず、夕陽の光の道は波に乱されてしまう。それでも、引き波には薔薇色の雲が映り、ラスター彩の輝きがあった。
 帰ろうとして、雪の稜が浮き出て立体的になった富士山をふりかえる。流れるようなシルエットだ。南の海上には大島の青い島影。いつまでも名残り惜しい風景なのだ。平塚海岸がこれからも、このままの姿であってほしいと願った。

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元日の日の入り

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ラスター彩のように輝く引き波